【保存版】小説おすすめ150選|「ハズレ本」で人生の残り時間をドブに捨てたくないあなたへ
「本の変人」ことLow calmです。
あなたは今、「読むべき本が多すぎて選べない」「ランキングサイトを見ても、結局どれが自分に合うのか分からない」という状態で、貴重な時間を浪費していませんか?
私、Low calmは、新卒1年目で難病(潰瘍性大腸炎)を宣告され、「人生の時間は有限だ」と痛感した人間です。 だからこそ、「面白くない本」を読む時間ほど「無駄」なものはないと心底憎んでいます。
この記事は、私のような「ぼっち人事労務」でFP2級持ちの「本の変人」が、年間150冊の読書から得た知見に基づき、あなたの今の気分や悩みに「あつらえた」ようにフィットする厳選150冊を紹介していきます。 また、あなたの「大切な時間」を投資する価値があるかを、忖度なく断言します。ブックマーク必須の保存版です。
結論:この記事は「読む価値」ある?
- こんな気分向け: 仕事の悩み / 人間関係の疲れ / 将来の不安 / とにかく泣きたい / スカッとしたい
- 読むと得られるもの: 今のあなたの心に処方される「読む薬」としての至高の1冊
- Low calmの判定: 「人生の迷子時間を終わらせる、最強のブックガイド」
Low calmが選ぶ「時間を投資すべき」小説150選
ここからは、私があなたの「今の気分」に合わせて処方する150冊です。FPの視点で言えば、これらは消費ではなく、あなたの人生への「投資」です。
1. 仕事に悩んだ時・やる気を出したい時
私たち人事労務は「働く人」の悩みと隣り合わせです。「仕事=我慢」と思っている人にこそ読んでほしい、働くことの「誇り」を取り戻す15冊です。
『空飛ぶタイヤ』(池井戸 潤)
大企業の隠蔽体質に、中小運送会社の社長が挑む
「コンプライアンス」という言葉が軽視されがちな現場で、本当の正義とは何かを問う物語。
人事として組織の論理に押し潰されそうになった時、主人公の泥臭い闘志に涙が止まりませんでした。仕事への誇りを取り戻せる、エンタメお仕事小説の最高峰。
『舟を編む』(三浦 しをん)
辞書作りという、気の遠くなるような地味な作業。
しかし、言葉の海を渡る「舟」を編む彼らの情熱は、どんな派手なプロジェクトよりも尊い。
効率化ばかり求められる現代で、「時間をかけること」の豊かさと意味を教えてくれます。
言葉を扱うすべての人へ。
『海賊とよばれた男』(百田 尚樹)
戦後の焼け野原から立ち上がった男の物語。
「店員は家族だ」と言い切る主人公の経営哲学は、現代のドライな労務管理に慣れた私の心に火をつけました。
逆境を跳ね返すエネルギーが凄まじく、読むだけで仕事への活力が湧いてくる「飲む栄養ドリンク」のような一冊。
『下町ロケット』(池井戸 潤)
夢をあきらめない中小企業の技術者たち。「特許」という知的財産と、職人のプライドをかけた戦い。
理不尽な取引先や銀行に腹が立った日は、これを読んで心のデトックスを。
技術への愛と、働くことの尊厳が詰まっており、スカッとする結末が約束されています。
『その日のまえに』(重松 清)
「その日」が来ると知った時、人はどう生き、どう働くか。死生観を問う連作短編。
限りある時間の中で、何を大切にして働くべきか。
難病宣告を受けた当時、私の支えになった本です。涙なしには読めない、人生の優先順位を整えるための一冊。
『ハゲタカ』(真山 仁)
企業買収を巡るマネー・ウォーズ。日本企業のアマさを容赦なく叩き斬る展開は、甘っちょろい感傷を吹き飛ばします。
資本主義の非情さと、その中で生き抜く覚悟を問われる、社会人の必読書。
FP視点でも、経済の仕組みを学ぶのにこれ以上の教材はありません。
『天地明察』(冲方 丁)
江戸時代、日本独自の暦を作るという途方もないプロジェクトに挑んだ男の物語。
失敗しても、何度でも計算し直す。その執念は、PCの前で数字が合わずに絶望する私の背中を強烈に押してくれます。
地味な仕事の先にこそ、大きな感動があることを教えてくれます。
『何者』(朝井 リョウ)
就活生の自意識過剰なツイートや腹の探り合いがリアルすぎて、人事として採用面接をするのが怖くなる一冊。
「自分は何者か」という問いは、社会人になっても突き刺さります。心の傷口をあえて抉り、自分の現在地を知りたい人へおすすめする劇薬。
『破天荒フェニックス』(田中 修治)
実話をもとにした倒産寸前企業の再生劇。
資金繰りの胃の痛くなるような描写は、経理・財務担当なら共感必至。常識外れの一手が道を切り開く様は、閉塞感のある現状を打破するヒントになります。
「絶対に諦めない」という姿勢が、どんなビジネス書よりも響きます。
『手紙屋』(喜多川 泰)
就職活動に悩む学生と、謎の「手紙屋」との往復書簡。
「働くことの意味」「成功とは何か」を根本から問い直します。テクニックではなくマインドセットを変える本。
仕事に疲れた時、初心に帰るために読み返したい、優しくも力強い良書です。
『これは経費で落ちません!』(青木 祐子)
石鹸メーカーの経理部女子が主人公。「領収書」から見える社内の人間模様やトラブルを解決していく。
バックオフィス担当者なら「あるある!」と頷きすぎて首が痛くなるはず。地味な仕事にも正義があると感じさせてくれる、私たち事務方の応援歌。
『アキラとあきら』(池井戸 潤)
「大企業の御曹司と、町工場の息子。同じ名前を持つ二人の銀行員の宿命。
「金」を貸すとはどういうことか、バンカーとしての誇りを描く。生まれや育ちが違っても、志があれば道は交わる。熱い男たちの友情と仕事論に、胸が熱くなります。
『ハケンアニメ!』(辻村 深月)
アニメ業界で覇権を争うクリエイターたちの群像劇。
天才監督、プロデューサー、アニメーター。それぞれの立場で「いい作品」を作るためにぶつかり合う。仕事への妥協なき姿勢と、「好き」を仕事にする覚悟に震えます。すべての「作り手」に捧ぐ物語。
『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸 潤)
廃部寸前の社会人野球部と、倒産危機の会社。二つの「逆転劇」がリンクする構成が見事。
「8対7の試合が一番面白い」。負け続きの状況でも、最後には勝つと信じて戦い続ける勇気をもらえます。チームで働くことの難しさと喜びがここにあります。
『鉄の骨』(池井戸 潤)
建設業界の「談合」をテーマにした社会派小説。
会社を守るための「必要悪」と、個人の正義の板挟み。組織の論理に飲み込まれそうになる若手社員の苦悩は、人事労務として働く私にも痛いほど刺さりました。働くことの「正解」に悩む人へ。
2. 人間関係に疲れた時
他人は変えられませんが、自分の「受け取り方」は本で変えられます。人との距離感に疲れた私の心を、静かに修復してくれた作品たちです。
『コンビニ人間』(村田 沙耶香)
「普通」とは何か。マニュアル通りに動くことでしか社会と関われない主人公。
「変人」であることを肯定してくれる、私のような人間にとっての救いの書。世間のノイズを遮断し、自分のルールで生きていいんだと思わせてくれる、究極の「個」の物語。
詳しく解説:【ネタバレ無し】『コンビニ人間』に潜む「普通」という名の異物。あなたは主人公に共感できるか?
『西の魔女が死んだ』(梨木 香歩)
不登校の少女が祖母と過ごす静かな時間。
「魔女修行」という名の日々の暮らし、早寝早起き、ジャム作り。疲れた心に、温かいハーブティーのように染み渡る再生の物語。おばあちゃんの言葉一つ一つが、固まった心を優しくほぐしてくれます。
『かがみの孤城』(辻村 深月)
学校に行けない中学生たちが集められた鏡の中の城。それぞれの事情、痛み。「逃げてもいい」というメッセージが、追い詰められた心に優しく届きます。
ラストの伏線回収も見事で、読み終えた後は、世界が少しだけ優しく見えます。
『羊と鋼の森』(宮下 奈都)
ピアノの調律師の話。静かで、美しい文章が、森の匂いとともに漂ってきます。人間関係の喧騒から離れ、ただ一つのことに向き合う静謐な時間を取り戻せる、精神安定剤のような本。
言葉にならない感情を、美しい音色のように表現した傑作です。
『傲慢と善良』(辻村 深月)
婚活ミステリー。「善良」な人たちが無自覚に振りかざす「傲慢」さ。この作品は刺さりすぎて痛いですが、人間関係の違和感の正体が言語化されており、読後は憑き物が落ちたようにスッキリします。「自分は正しい」と思っている時にこそ読むべき、対人関係の処方箋。
『キノの旅』(時雨沢 恵一)
喋るバイクと旅人の物語。一つの国に三日だけ滞在するルール。
深入りせず、ただ観察して通り過ぎる。「人間関係もこれくらいの距離感でいいんだ」と、旅人の視点を持つと心が軽くなります。
寓話的でありながら、社会の真理を突く鋭さがあります。
『ランチのアッコちゃん』(柚木 麻子)
パワフルな上司・アッコちゃんとのランチ交換。
食を通し元気が湧いてくる。「食べることは生きること」だと実感し、明日も誰かとご飯を食べようかな、と少しだけ前向きになれます。
苦手な上司も、見方を変えれば面白い人かもしれないと思えるかも。
『ひと』(小野寺 史宜)
すべてを失った青年が、商店街の人々と少しずつ関わりを取り戻す。劇的なことは起きないけれど、人の温かさがじんわり染みる。美味しいコロッケが食べたくなり、人に優しくしたくなる本。
孤独を感じている時、そっと寄り添ってくれる物語です。
『あひる』(今村 夏子)
日常に潜む不穏さ。あひるを飼う家を巡る、奇妙な人間関係。
善意が狂気に変わる瞬間が恐ろしくもリアル。「良い人」に疲れた時 この毒気が逆に心地よく感じられるかもしれません。
違和感の正体を知りたい人におすすめの、静かなるホラー。
『きいろいゾウ』(西 加奈子)
都会から田舎に移り住んだ夫婦の話。お互いの秘密や過去を抱えつつ、ゆっくりと時間を共有する。夫婦やパートナーとの関係に煮詰まった時、完璧じゃなくていいんだと思わせてくれます。
ムコさんとツマさんの会話に、心が洗われます。
『流浪の月』(凪良 ゆう)
誘拐犯と被害者。世間からはそう見られる二人の間にあった、確かな絆。「事実」と「真実」の違い、そして「普通」の暴力性。
誰に理解されなくても、自分たちだけの幸せがあればいい。他人の評価に疲れた心を救済してくれる傑作です。
『むらさきのスカートの女』(今村 夏子)
近所に住む「むらさきのスカートの女」を観察し、執着する「私」。独特の語り口と、徐々に明らかになる「私」の異常性。
人間関係の距離感を間違えるとどうなるか、ゾワゾワしながらも読む手が止まらない。ユーモアと狂気が紙一重の怪作。
『漁港の肉子ちゃん』(西 加奈子)
男に騙されてばかりの肉子ちゃんと、しっかり者の娘キクコ。
漁港での暮らし。肉子ちゃんの底抜けの明るさと無償の愛に、凝り固まった心が溶かされます。「生きてるだけで丸儲け」を体現する肉子ちゃんに、元気をもらわずにはいられません。
『正欲』(朝井 リョウ)
「多様性」という言葉の裏にある、排除の論理。
理解されない性的指向を持つ人々。読むのが苦しいほど社会の欺瞞を暴きますが、孤独なのは自分だけではないと知ることができます。
人間関係の「正解」などないのだと、強烈に突きつけられる衝撃作。
『ののはな通信』(三浦 しをん)
女子校で出会った二人の女性の、長年にわたる手紙のやり取り。
友情、嫉妬、恋愛、裏切り。甘いだけではない女同士の関係性がリアルに描かれます。距離が離れても、魂で繋がっている関係の尊さ。
面倒な人間関係も、人生のスパイスだと思える小説。
3. 自分を好きになりたい時(自己肯定感)
難病発覚時、「なぜ私だけ」と腐っていた私を救ってくれたのは、これらの物語でした。「今のままでいいんだよ」と背中をさすってくれるような15冊。
『線は、僕を描く』(砥上 裕將)
水墨画の世界。喪失を抱えた青年が、筆を通して「生」を取り戻していく。何かに没頭することで、自分という輪郭が再び描かれていく感覚があり、胸を満たします。美しい文章に触れるだけで、心が浄化されていく芸術小説。
『夢をかなえるゾウ1』(水野 敬也)
関西弁の象の神様ガネーシャが教える成功法則。「靴を磨く」など地味な課題ばかりですが、実行すれば確実に自分が好きになれます。
自己啓発書アレルギーの人にこそ読んでほしい名著。笑って泣けて、明日から行動したくなる魔法の本。
『アルケミスト』(パウロ・コエーリョ)
羊飼いの少年の冒険。「前兆」に従って生きること。
「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力する」。青臭いと笑うなかれ。迷った時、この本は必ずあなたの「宝物」の場所を指し示してくれます。人生の旅路に迷った時のコンパスとなる一冊。
『生きるぼくら』(原田 マハ)
いじめ、引きこもり。そんな若者たちが蓼科での米作りを通して再生する。太陽の下で汗を流し、おにぎりを食べる。
それだけで人は生きていける。自然の生命力が、萎縮した自尊心を回復させてくれます。おばあちゃんの優しさに号泣必至。
『本日は、お日柄もよく』(原田 マハ)
平凡なOLがスピーチライターを目指す。
言葉には人を変える力がある。自分に自信がない主人公が、言葉の力で成長していく姿に勇気をもらえます。言葉を大切にする人は、自分を大切にできる人です。選挙スピーチのシーンは圧巻の熱量。
『デミアン』(ヘルマン・ヘッセ)
「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う」。
自己形成の苦しみを描いた古典。自分の中にある善と悪、その両方を受け入れる過程。思春期だけでなく、大人が自分自身を見つめ直すためのバイブル。今の自分が嫌いな時、それは「新しい自分」への殻を破る痛みだと気づけます。
『夜と霧』(ヴィクトール・フランク)
アウシュヴィッツの体験記。極限状態で人間は何を支えに生きるのか。「人生から何を期待するかではなく、人生があなたから何を期待しているか」。生きる意味を見失った時、背筋が伸びる一冊。どんな状況でも、態度は自分で選べるという事実に救われます。
『嫌われる勇気』(岸見 一郎 / 古賀 史健)
アドラー心理学の対話形式。「トラウマは存在しない」「すべての悩みは対人関係」。劇薬のような思想ですが、読み終えた瞬間、他人の目を気にする時間が劇的に減ります。嫌われることを恐れず、自分の人生を生きるための最強の哲学書。
『キッチン』(吉本 ばなな)
大切な人を亡くした絶望の中で、台所の温かさに救われる。
悲しみはなくならないけれど、ご飯を食べて眠れば、人はまた生きていける。著者の感性が、傷ついた心をやわらかく包み込みます。孤独さえも美しいと感じさせてくれる、魂の再生の物語。
『君たちはどう生きるか』(吉野 源三郎)
コペル君と叔父さんの対話。社会の仕組み、貧困、いじめ。正解のない問いに向き合い、自分の頭で考えることの大切さ。大人になった今こそ、このタイトルの重みが響きます。自分の良心に従って生きることの尊さを再確認できる名著。
『あん』(ドリアン助川)
ハンセン病の元患者のおばあちゃんと、どら焼き屋の店長。
社会から排除された人々の魂の交流。「私たちはこの世を見るために生まれてきた」。存在そのものを肯定してくれる言葉に、涙が止まりません。生きている意味を深く問いかける感動作。
『世界から猫が消えたなら』(川村 元気)
余命わずかな主人公が、悪魔と取引して何かを消すたびに寿命を延ばす。電話、映画、時計……。失って初めて気づく、何気ない日常の価値。自分を構成するすべてのものが愛おしくなり、今の自分を肯定したくなるファンタジー。
『チア男子!!』(朝井 リョウ)
男子だけのチアリーディングチーム。怪我や挫折を抱えたメンバーが、「誰かを応援する」ことで自分も輝く。青春の汗と涙が詰まったスポ根小説。何かに打ち込むことのカッコ悪さとカッコ良さ。読後は絶対に元気になれます。
『推し、燃ゆ』(宇佐見 りん)
「推し」を推すことが生活のすべてである女子高生。
推しの炎上と、彼女の生きづらさ。推し活という現代的なテーマを通して、自分の存在意義を模索する姿が痛々しくも切実。何かに依存しないと生きられない脆さを抱えた人への鎮魂歌。
『のぼうの城』(和田 竜)
戦国時代、たった500人の兵で2万の大軍に挑んだ「のぼう様(でくのぼう)」。将としての器量はないが、なぜか人が集まる。欠点だらけでも愛される主人公の姿に、「完璧でなくてもいい、自分らしくあればいい」と勇気をもらえます。痛快エンタメ時代小説。
4. とにかく泣きたい時(感動する本)
翌日のまぶたの腫れには責任を持てません。しかし、心のデトックス効果はFP視点で見ても「投資対効果」が最高です。ハンカチ必須。
『とんび』(重松 清)
不器用な父親が男手一つで息子を育てる。親の愛の深さ、ありがたさに、涙腺が崩壊します。
親に電話したくなる、あるいは子供を抱きしめたくなる、直球の感動巨編。昭和の父親像ですが、その不器用な愛は普遍的で、何度読んでも泣けます。
『君の膵臓をたべたい』(住野 よる)
タイトルで食わず嫌いは厳禁。
余命わずかな少女と、彼女の秘密を知った少年。ありふれた難病ものとは違う、魂の交流。お互いがお互いに憧れていたという真実と、ラストの手紙シーンで、私の涙腺は完全に決壊しました。
飛行機内で読んでしまい、隣の人にびっくりされました。
詳しくはこちら:【ネタバレなし】君の膵臓をたべたい
『永遠の0』(百田 尚樹)
特攻隊員だった祖父の真実を追う。「生きて帰る」ことに執着した男の愛。戦争の悲惨さと、命を繋ぐことの重み。号泣必至。
ラストシーンで全ての謎が繋がった時の衝撃と感動は、読書体験として忘れられないものになります。
『博士の愛した数式』(小川 洋子)
80分しか記憶がもたない博士と、家政婦の親子の交流。数式の美しさと、不変の愛。静かで優しい涙が流れます。数字が苦手な私でも、素数や友愛数が愛おしくなりました。愛することは、記憶ではなく心でするものだと教えてくれます。
個人的には漫画版がおすすめです。
『桜のような僕の恋人』(宇山 佳佑)
人の何倍もの速さで老いていく難病の女性との恋。
残酷な運命の中で、互いを想い合う純愛。切なすぎて胸が張り裂けそうになりますが、読後は愛することの美しさが残ります。恋人の姿が変わっても、愛は変わらない。究極のラブストーリー。
『流星ワゴン』(重松 清)
リストラ、家庭崩壊。絶望の中年男が不思議なワゴンに乗り、過去を巡る。やり直せない過去を受け入れ、前に進む勇気。「友達」として現れる若き日の父との会話が泣けます。
親も一人の人間だったんだと気づいた時、許しの涙が溢れます。
『ツナグ』(辻村 深月)
死者と生者を一度だけ会わせる仲介人。会いたいけれど会えない、それぞれの事情。後悔、感謝、愛。読み終えた後、大切な人に「ありがとう」と伝えたくなる連作短編集。
死別は終わりではなく、想いを繋ぐことだと気づかせてくれます。
『八日目の蝉』(角田 光代)
不倫相手の赤ん坊を誘拐し、育てた女。許されない犯罪なのに、二人の逃避行には確かな母子の愛があった。
倫理観を揺さぶられ、母性とは何かを問いかけられる衝撃と感動の結末。彼女たちの選んだ道の先に、光があることを祈らずにはいられません。
『旅のラゴス』(筒井 康隆)
高度な文明を失った世界を旅する男の一代記。人生という旅の縮図。知的好奇心と、出会いと別れ。ラストシーンの余韻は、長い旅を終えた後のような心地よい疲労感と感動を与えてくれます。
人生の黄昏時に読み返したい、大人のための寓話。
『浅田家!』(中野 量太)
実在の写真家をモデルにした物語。
家族のコスプレ写真を撮り続ける。東日本大震災での写真洗浄ボランティアのエピソードは、写真が持つ「記憶を繋ぐ力」に涙が止まりません。家族の笑顔を守ることの尊さを描いた、温かい傑作。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(七月 隆文)
一目惚れから始まる恋。しかし彼女には大きな秘密が。
「時間の流れ」が逆行する二人。秘密を知った上で読み返すと、最初から涙が止まらなくなる構成が見事。二度読み必至の、切なすぎるSFラブストーリー。
『ライオンのおやつ』(小川 糸)
瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」。
余命宣告を受けた人々が、人生最後の「おやつ」をリクエストする。死に向かう物語なのに、こんなにも温かい。死ぬことは怖くない
生き切ることだと教えてくれる、涙のデトックス本。
『余命10年』(小坂 流加)
不治の病で余命10年を宣告された女性。恋はしないと決めていたのに、運命の人と出会う。著者が病床で書き上げたという事実が、言葉の重みを増幅させます。生きることへの執着と感謝。今この瞬間を大切に生きようと誓いたくなります。
『塩の街』(有川 浩)
塩害で世界が滅びゆく中での、男と少女の旅。極限状態での純愛。
有川浩のデビュー作であり、「自衛隊三部作」の原点。ハードな設定の中で描かれるベタ甘な恋愛模様に、胸キュンと涙が同時に襲ってきます。
『世界の中心で、愛をさけぶ』(片山 恭一)
セカチューブームを巻き起こした純愛小説の金字塔。
白血病の恋人との別れ。あまりに純粋で、あまりに悲しい青春の光景。人を愛することの喪失感と再生。改めて読むと、文章の美しさと普遍的な愛のテーマに心が震えます。
5. 心が疲れた時の処方箋(癒し)
有給休暇を取るのが難しいなら、この本を開いてください。脳内だけでも「丁寧な暮らし」や「温かい食事」に浸れる、優しい物語たち。
『ツバキ文具店』(小川 糸)
鎌倉で代書屋を営む女性の話。手紙を通して人々の想いを届ける。
美しい文字、インクの匂い、鎌倉の風景。丁寧な暮らしの描写に、荒んだ心が整えられていきます。手紙を書く時間のような、ゆったりとした読書体験ができます。
『食堂かたつむり』(小川 糸)
失恋して声を失った主人公が、一日一組限定の食堂を開く。
料理を食べることで、客の人生が変わっていく。ファンタジックで温かい、食と再生の物語。読んでいるとお腹が空き、料理をしたくなります。心と体に栄養をくれる一冊。
『日日是好日』(森下 典子)
お茶を習い始めて20数年。「お茶」を通して気づく季節の移ろい、人生の機微。「雨の日は雨を聴く」。ただ今この瞬間を味わうマインドフルネスの境地がここにあります。焦燥感に駆られている時、深呼吸させてくれる本。
『木曜日にはココアを』(青山 美智子)
川沿いのカフェから始まる、12色の優しい連作短編。
小さな親切が誰かを救い、巡り巡って自分に戻ってくる。世界は実は優しさで繋がっていると信じたくなる、心のカイロのような本。読後はホットココアを飲んだように体が温まります。
詳しく:『木曜日にはココアを』|「正しさ」で人を殴り、孤独になっているあなたへ
『すみれ荘ファミリア』(凪良 ゆう)
血の繋がらない「家族」が暮らす下宿屋。リストラされたおじさんや謎の管理人。不器用な人たちが寄せ合って生きる姿に、完璧じゃなくてもいい、という安らぎを覚えます。優しさが循環する場所、それがすみれ荘です。
『阪急電車』(有川 浩)
片道15分のローカル線で交差する人々の人生。結婚式帰りの女性、孫連れのおばあちゃん。袖振り合うも多生の縁。
日常の風景が愛おしくなり、電車に乗るのが少し楽しみになります。明日、隣に座る人の人生を想像したくなる物語。
『植物図鑑』(有川 浩)
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」
道草料理とイケメンとの同居生活。ありえない設定ですが、雑草の名前を覚え、料理して食べる日々の尊さに癒されます。散歩が楽しくなり、足元の小さな幸せに気づけるようになります。
『パンとスープとネコ日和』(群 ようこ)
母を亡くし、仕事を辞めて店を始めたアキコ。こだわりを持って、自分のペースで生きる。大きな事件は起きないけれど、静かで心地よい空気が流れる。猫好きにもたまらない一冊。
自分らしく生きることの心地よさを教えてくれます。
『真夜中のパン屋さん』(大沼 紀子)
真夜中にだけ開くパン屋に集まる、訳ありの人々。
焼きたてのパンの香りが、頑なな心を溶かしていく。深夜、孤独を感じた時に読むと、温かいパンを食べたような気持ちになれます。パンの描写が美味しそうで、夜食テロ注意。
『珈琲店タレーランの事件簿』(岡崎 琢磨)
京都の珈琲店で、バリスタが日常の謎を解く。
「その謎、よく挽いてください」。コーヒーの知識と京都の風情、そして軽いミステリー。人が死なないミステリーなので、安心してリラックスタイムに読めます。
『昨夜のカレー、明日のパン』(木皿 泉)
若くして夫を亡くしたテツコと、義父の二人暮らし。
悲しみを抱えながらも、ご飯を食べて笑って暮らす。日常の描写が温かく、ユーモラス。「手放す」ことで人は前に進めると教えてくれる
優しい再生の物語。
『赤毛のアン』(L・M・モンゴメリ)
おしゃべりで空想好きなアン。「曲がり角の先には何があるかわからない」。どんな逆境も想像力で楽しさに変えるアンのポジティブさは、大人になった今こそ必要です。美しいプリンスエドワード島の自然描写にも癒されます。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(廣嶋 玲子)
悩みを持つ人の前にだけ現れる駄菓子屋。店主・紅子の不気味だけど優しい語り口。子供向けですが、人間の欲望や因果応報を描いており、大人が読んでも深い癒しと教訓があります。ちょっと不思議な世界へ現実逃避したい時に。
『異世界食堂』(犬塚 惇平)
週に一度、異世界と繋がる洋食屋「ねこや」。ドラゴンやエルフが、カツ丼やオムライスに舌鼓を打つ。ただひたすらに料理が美味しそうで、幸せな食事風景が描かれる。難しいことは忘れて、美味しいもののことだけ考えたい時に。
『お探し物は図書室まで』(青山 美智子)
仕事や人生に行き詰まった人々が、図書室で司書さんから思いがけない本と「付録」を渡される。本との出会いが人生を変えるきっかけになる。読書好きなら誰もが共感する、本への愛と希望に満ちた物語。
6. スカッとしたい時(ストレス発散)
上司に言い返せないストレスは、これらの本で発散しましょう。
理不尽、狂気、そして復讐。「イヤミス」好きの私が保証する、劇薬のような15冊。
『殺戮にいたる病』(我孫子 武丸)
※閲覧注意。叙述トリックの極北
グロテスクな描写もありますが、ラスト一行の衝撃ですべてが引っくり返るカタルシスは唯一無二。「騙された!」と叫びたいあなたへ。読み終わった後、必ず最初のページに戻りたくなります。
詳しくは:『殺戮にいたる病』は時間の無駄か?「本の変人」が警告する、絶対に結末を知ってはいけない衝撃【ネタバレなし】
『告白』(湊 かなえ)
「私の娘は、このクラスの生徒に殺されました」。女教師の復讐劇。淡々とした語り口から滲み出る狂気と、徹底的な報復。読後感は最悪(褒め言葉)ですが、ストレス発散には最強の毒です。イヤミスの女王の代表作。
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『黒い家』(貴志 祐介)
保険金殺人をテーマにしたホラー。人間としての情が通じない「サイコパス」の恐怖。深夜、物音が怖くなるレベルですが、ページをめくる手が止まらない。恐怖で日常の悩みなどどうでもよくなる、ノンストップホラー。
『藁の楯』(木内 一裕)
凶悪犯の首に10億円の懸賞金。彼を護送するSPたちの葛藤。
「クズを守るために命を懸ける価値はあるか」。理不尽な状況下でのアクションと、社会の矛盾を突くエンタメ大作。ハリウッド映画のようなスケール感でスカッとします。
『ジェノサイド』(高野 和明)
創薬化学者と傭兵、二つの物語が交錯し、人類の存亡に関わる危機に挑む。圧倒的なスケールとスピード感。
徹夜必至の面白さで、読み終えた後の満足感は半端ないです。細かい悩みなど吹き飛ぶ、エンタメの最高峰。
『悪の教典』(貴志 祐介)
表向きは最高の教師、裏の顔は生徒を効率的に排除する殺人鬼。その手際の良さに、不謹慎ながら爽快感すら覚えてしまうピカレスクロマン。倫理観を捨てて、悪の美学に酔いしれる背徳の時間を楽しんでください。
『模倣犯』(宮部 みゆき)
劇場型犯罪と、それに巻き込まれる人々。圧倒的な悪のカリスマに対し、普通の人々がどう立ち向かうか。ラストの対決シーンの爽快感は、読書人生の財産になります。悪は決して勝てないという希望の書。
『教場』(長岡 弘樹)
警察学校という密室。冷徹な教官・風間が見抜く、生徒たちの嘘と罪。一話完結でテンポよく、謎が解明されるたびに背筋が凍ります。緊張感のある読書を求めている方に。自分も心の中を見透かされているような気分になります。
『六人の嘘つきな大学生』(浅倉 秋成)
就活の最終選考に残った6人。内定を巡る心理戦と、暴かれる「裏の顔」。就活の欺瞞を暴き出す展開は、人事の私としては胃が痛いですが、二転三転する結末には拍手喝采。人を一面だけで判断することの愚かさを痛感します。
『罪の声』(塩田 武士)
昭和最大の未解決事件をモチーフにした物語。
犯人の「声」に使われた子供たちの悲劇。圧倒的なリアリティと取材力。社会派ミステリーとして一級品で、知的好奇心が満たされます。正義とは何かを深く考えさせられる重厚な一冊。
『聖母』(秋吉 理香子)
不妊治療の末に授かった娘を守るため、母親は何でもする。
幼児殺害事件を巡るミステリー。母性の狂気を描いた作品かと思いきや、ラストで世界が反転します。タイトルの本当の意味を知った時、鳥肌が止まりません。
『リカ』(五十嵐 貴久)
出会い系サイトで知り合った看護師リカ。彼女の常軌を逸したストーキングが始まる。「リカ」というモンスターの造形が怖すぎて夢に出ます。恐怖でアドレナリンを出して、ストレスを吹き飛ばしたい勇者向け。
『火車』(宮部 みゆき)
休職中の刑事が、失踪した女性の行方を追う。彼女はなぜ他人の戸籍を乗っ取ったのか。カード破産という現代社会の闇。ミステリーでありながら、経済システムの歪みに切り込む社会派の傑作。借金の怖さを骨の髄まで学べます。
『インシテミル』(米澤 穂信)
時給11万の怪しい実験バイト。閉じ込められた12人の男女と殺し合いゲーム。ミステリーの定番設定を現代風にアレンジ。
心理戦とトリックの応酬にハラハラドキドキ。頭を使ってスリルを味わいたい時に。
『邪魔』(奥田 英朗)
平凡な主婦が、放火事件に巻き込まれ、堕ちていく。日常が少しずつ狂っていく恐怖。「ありえない」と言い切れないリアリティが怖い。警察との攻防の緊迫感は凄まじく、一気読み間違いなしのクライム・サスペンス。
7. お金と将来の不安を軽くする本
FPの勉強はハードルが高いですが、小説ならスルスル頭に入ります。「お金の不安」の正体を知り、武装するための、実益を兼ねた15冊。
『三千円の使いかた』(原田 ひか)
「三千円の使いかたで、人生が決まる」。祖母、母、娘、それぞれの世代のお金の悩み。節約術だけでなく、お金との向き合い方を学べる。家計簿をつける前に読むべき一冊。固定費の見直しをしたくなること間違いなし。
『バビロン大富豪の教え(小説版)』(ジョージ・S・クレイソン)
古代バビロニアから伝わる「黄金の法則」。収入の1/10を貯金せよ、などシンプルですが真理。「お金持ち」ではなく「お金に困らない人」になるための土台を作れます。子供にも読ませたい、マネーリテラシーの原点。
『おカネの教室』(高井 浩章)
中学校の「そろばん勘定クラブ」で学ぶ経済の仕組み。借金、投資、格差。難しい経済用語を使わずに、お金の本質を突いています。大人が読んでも目から鱗が落ちまくる良書。なぜお金が必要なのか、根本から理解できます。
『税金で買った本』(ずいの / 系山 冏)
こちらは漫画ですが、図書館の裏側と「税金」の仕組みを学べる傑作のため紹介します。公共サービスがどう成り立っているかを知ると、社会を見る目が変わります。ヤンキー君が図書館で成長していく姿も微笑ましい、知的好奇心を刺激するお仕事コメディ。
『ランチ酒』(原田 ひ香)
見守り屋という仕事の合間に楽しむランチとお酒。
お金がないなりに、どう幸せを感じるか。限られた予算で最大の満足を得る、その潔い生き方に、金銭的な不安が少し和らぎます。お金は使うためにあるのだと思い出させてくれます。
『億男』(川村 元気)
宝くじで3億円当たった男が、お金の正体を知るために大富豪を訪ねる。お金で幸せは買えるのか? FPとしても考えさせられる「お金と幸福」の哲学書。お金に振り回されない生き方を探している人へ。
『ハゲタカ』(真山 仁)
不良債権、バイアウト。金融用語が飛び交う現場。経済の動きが社会をどう変えるか、マネーリテラシーを鍛えるための最高の教科書でもあります。金融資本主義の光と影を学べます。
『その本は』(又吉 直樹 / ヨシタケシンスケ)
本を愛する二人の共作。直接的なお金の本ではありませんが、「価値」とは何かを考えさせられます。何にお金と時間を使うか、自分の価値観を問い直すきっかけに。
『定年オヤジ改造計画』(垣谷 美雨)
定年後の夫、夫源病の妻、親の介護、そして老後資金。リアルすぎる問題に直面した時、どう家族を再構築するか。FP相談に来る前に、予習として読んでおいてほしいケーススタディ。
『老後の資金がありません』(垣谷 美雨)
冠婚葬祭、失業、浪費。次々と減っていく老後資金。悲惨な状況ですが、コミカルに描かれており、笑いながら「備え」の重要性を学べます。漠然とした不安を具体的な対策に変えるパワーがあります。
『トッカン 特別国税徴収官』(高殿 円)
税金滞納者から取り立てを行う徴収官の物語。税金の仕組みや、滞納者の人生ドラマを通して、国民の義務と権利を学べます。税金が払えないとどうなるか、反面教師としても非常に勉強になるお仕事小説。
『銭の戦争』(波多野 聖)
株の相場師たちの戦い。株価操作、インサイダー。欲望渦巻くマーケットの裏側。投資の怖さと面白さをスリリングに描きます。楽して儲ける話などないという戒めにもなります。
『華麗なる一族』(山崎 豊子)
銀行再編を巡る一族の野望と崩壊。富と権力を持ってしても得られない幸せがある。高度経済成長期の金融界を描いた重厚な人間ドラマ。お金という魔物に取り憑かれた人々の末路から、本当の豊かさを考えさせられます。
『不毛地帯』(山崎 豊子)
シベリア抑留から帰国し、商社マンとして日本の復興にかけた男。ビジネスにおける交渉術、リーダーシップ、そして国益。働くこと、利益を上げることの意義を問う、ビジネスマンのバイブル。
『マネー・ボール』(マイケル・ルイス)
ノンフィクション小説。貧乏球団がデータ分析(セイバーメトリクス)を駆使して強豪に勝つ。限られた予算(リソース)でどう成果を出すか。これは野球の話ですが、経営戦略や家計管理にも通じる「コスパ最強」の戦術書です。
8. 新しい「学び」が欲しい時(教養・入門)
「最近、頭を使ってないな」と思ったらこれ。物語を追うだけで哲学、歴史、科学のリテラシーが身につく、コスパ最強の知的エンタメ。
『ソフィーの世界』(ヨースタイン・ゴルデル)
少女ソフィーの元に届く哲学の手紙。
「あなたは誰?」「世界はどこから来た?」。西洋哲学の歴史をミステリー仕立てで学べる。読み終えると世界の見え方が変わる、哲学入門の決定版。
『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット)
工場の業務改善を描いたビジネス小説。TOC(制約理論)のバイブル。「ボトルネック」を見つけ、全体最適を図る。これは人事労務や家事にも応用できる、問題解決の最強ツールです。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎 夏海)
ドラッカーの経営理論を野球部の運営に応用。
「真摯さ」とは何か、「顧客」は誰か。組織論の基本が詰まっており、マネジメントに悩むすべてのリーダーにおすすめ。
『13歳からのアート思考』(末永 幸歩)
「自分だけのものの見方」を手に入れる。正解のない問題に対し、どう答えを出すか。ビジネスに必要な「創造性」を鍛える、最高のアート入門講義。
『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン)
ノンフィクションですが、極上のミステリーのよう。350年間誰も解けなかった数学の超難問に挑んだ天才たちのドラマ。数学が人間ドラマであることを教えてくれる、知的興奮の塊。
『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)
歴史書ですが、物語のように読める。虚構(フィクション)を信じる力が人類を発展させた。人類史を俯瞰する視点を持つと、日々の悩みがちっぽけに思えてきます。
『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)
なぜ文明の格差が生まれたのか。地理的な条件が運命を決めたというダイナミックな謎解き。知的好奇心を極限まで刺激される、教養人の必須科目。
『FACTFULNESS』(ハンス・ロスリング)
データを基に世界を正しく見る。「世界はどんどん悪くなっている」という思い込みを破壊してくれます。客観的な視点を持つことは、FPとしても人事としても不可欠なスキルです。
『思考の整理学』(外山 滋比古)
エッセイですが、思考法のバイブル。情報を寝かせる、カクテルにする。AI時代だからこそ、人間独自の「考える力」をどう養うか。読むたびに新しい発見がある古典。
『こころ』(夏目 漱石)
教科書で読んだ? いえ、大人になってからが本番です。
「先生」のエゴイズムと孤独。人間の心の奥底にある暗部を直視する、日本文学の最高峰。人の弱さを知ることは、最大の教養です。
『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン)
迷路の中のチーズ(成功・幸福)を探す寓話。変化を恐れず行動することの重要性を説く。1時間で読めて、一生役立つマインドセットが手に入ります。変化の激しい現代社会のサバイバルガイド。
『カモメのジョナサン』(リチャード・バック)
ただ餌を食べるだけでなく、飛ぶことの歓びを求めたカモメ。常識に縛られず、高みを目指す孤高の精神。自分の可能性を信じたくなる、自由への賛歌。
『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井 光)
「紙の本」でしか成立しない仕掛けが施されたミステリー。電子書籍全盛の今、物理的な本の可能性を極限まで追求した構成に驚愕します。本というメディアそのものへの愛を学ぶ一冊。
『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)
「大切なものは目に見えない」。子供向けに見えて、実は大人のための哲学書。バラへの愛、キツネとの絆。読む年齢によって受け取り方が変わる、一生の友となる本。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田 信貴)
心理学に基づいた指導法と、本人の努力。不可能な目標を達成するためのメソッドが詰まっています。受験生だけでなく、部下の育成に悩む上司にも役立つ、実用的な教育論。
9. 衝撃の結末(どんでん返し)
ネタバレ厳禁。「騙された!」という快感のために時間を投資したいあなたへ。私の大好物である「世界が反転する瞬間」を約束します。
『ハサミ男』(殊能 将之)
美少女連続殺人犯「ハサミ男」が、自分の模倣犯を追う。探偵役は殺人鬼。張り巡らされた伏線と、巧妙なミスディレクション。騙される快感を味わいたいなら、まずはこれ。
『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野 晶午)
「何でも屋」の探偵が挑む事件。ハードボイルドな文体で進みますが、ラストで世界が一変します。絶対にネタバレ厳禁。あの衝撃は、一生に一度しか味わえません。
『十角館の殺人』(綾辻 行人)
孤島、館、連続殺人。ミステリーの王道設定ですが、たった一行で世界が反転します。日本の新本格ミステリーはここから始まった。歴史的衝撃を目撃してください。
『イニシエーション・ラブ』(乾 くるみ)
甘い恋愛小説だと思って読むと、火傷します。
「必ず二回読みたくなる」のキャッチコピーは伊達じゃない。
ラスト2行で背筋が凍る、ミステリー仕立ての恋愛劇。
『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂 幸太郎)
「本屋を襲わないか」。奇妙な誘いから始まる物語。
現在と過去が交錯し、切ない真実が浮かび上がる。すべてのピースがハマった時の爽快感と、少しの寂しさが残る名作。
『向日葵の咲かない夏』(道尾 秀介)
夏休み、友人の自殺。生まれ変わったと言う「蜘蛛」と話す主人公。ねっとりとした夏の空気感と、違和感だらけの世界。ラストの悪夢のような展開は、トラウマ級のインパクト。
『ラットマン』(道尾 秀介)
アマチュアバンドのメンバーが死んだ。錯覚を利用した心理ミステリー。二転三転する推理に、読者も完全に翻弄されます。自分の思い込みがいかに危ういかを知る一冊。
『クリムゾンの迷宮』(貴志 祐介)
目覚めると火星のような荒野。ゼロサムゲームのサバイバル。ゲーム的な設定ですが、描写がリアルで息苦しい。結末の容赦のなさは、著者の真骨頂。一気読み必至。
『占星術殺人事件』(島田 荘司)
40年間解かれなかったバラバラ殺人の謎。世界中のミステリーファンを驚愕させたトリック。物理的に大規模で、かつ美しい。論理的に謎を解きたい挑戦者求む。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(相沢 沙呼)
霊媒師が犯人を霊視し、作家が論理で証明する。特殊設定ミステリーと思わせて……。「すべてが、伏線」。帯の言葉通り、ラストの怒涛の展開に平伏しました。キャラ萌えだと思って舐めてかかると痛い目を見ます。
『ロートレック荘事件』(筒井 康隆)
洋館に集まった人々を襲う殺人事件。最後に明かされるトリックは、まさに「その手があったか!」という驚き。
筒井康隆らしいブラックユーモアと、鮮やかな騙しのテクニック。
『Another』(綾辻 行人)
学園ホラーミステリー。「いないもの」として扱われるクラスメート。呪いなのか、事件なのか。終盤のパニックホラー的な展開と、犯人の正体に驚愕します。アニメ化もされた人気作。
『変な家』(雨穴)
ネットで話題の不動産ミステリー。一見普通の間取り図に隠された「違和感」。対話形式で進み、サクサク読めるのに、徐々に浮かび上がる家の秘密が不気味すぎる。ゾッとする読書体験。
詳しく:『変な家』(雨穴) – 間取り図に隠された恐怖の正体とは【ネタバレなし】
『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティ)
孤島に集められた10人が、童謡に見立てて殺されていく。
犯人は誰なのか? ミステリーの古典にして頂点。未読の方は人生損してます。今すぐ読んでください。
『カラスの親指』(道尾 秀介)
詐欺師たちの共同生活と、一発逆転の大勝負。コミカルで温かい絆が描かれますが、ラストには驚きの仕掛けが。読者を心地よく裏切ってくれる、爽やかな読後感のエンタメ。
10. 隙間時間でサクッと読める本
通勤電車、待ち時間、寝る前の5分。スキマ時間を「豊かな読書体験」に変える、短編・ショートショートの名手たち。
『ボッコちゃん』(星 新一)
ショートショートの神様。ロボット、宇宙、未来。数ページで完結し、必ずオチがある。ブラックで皮肉の効いた物語は、現代社会の予言のよう。5分の空き時間が知的冒険に変わります。
『ショートショートの広場』(阿刀田 高 編)
一般公募から選ばれた傑作選。プロにはない荒削りなアイデアや、奇想天外な発想が詰まっています。「世の中にはこんな物語を考える人がいるのか」と驚かされる、宝箱のようなシリーズ。
『5分後に意外な結末』シリーズ(学研教育出版)
児童書コーナーにあると侮るなかれ。大人が読んでも十分に楽しめる、キレのあるどんでん返しが満載。朝の通勤電車、一駅分で読める最高のリフレッシュツール。
『きまぐれロボット』(星 新一)
博士とロボットの珍騒動。ユーモラスでありながら、人間の欲望や愚かさをチクリと刺す。疲れた脳にも優しく入ってくる、読みやすさと深さを兼ね備えた名著。
『注文の多い料理店』(宮沢 賢治)
「どなたもどうかお入りください」。童話ですが、大人になって読むと、その不気味さと教訓に気づきます。自然への畏敬、人間の傲慢さ。短い中に哲学が詰まっています。
『檸檬』(梶井 基次郎)
得体の知れない不安。本屋にレモン爆弾を仕掛ける想像。その一瞬の爽快感。鬱屈とした気分の時、この短編を読むと、不思議と胸がすくような感覚を味わえます。
『山月記・李陵』(中島 敦)
「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」。虎になった男の独白は、自意識に悩むすべての現代人の心に突き刺さります。格調高い文章のリズムも心地よい、漢文調の名作。
『どこから行っても遠い町』(川上 弘美)
連作短編。どこにでもありそうな町の、どこにでもいそうな人々。しかし、そこには確かな「生」の感触がある。隙間時間に読むと、日常が少しだけ愛おしくなる、不思議な読書体験。
『世にも奇妙な君物語』(朝井 リョウ)
「世にも奇妙な物語」のファンである著者が描く、5つの奇妙な物語。現代社会の歪みを風刺した切れ味鋭いオチ。ゾッとしたり、苦笑したり。短時間で感情を揺さぶられます。
『短編工場』(集英社文庫編集部 編)
伊坂幸太郎、石田衣良など、人気作家の短編アンソロジー。一度にいろんな味を楽しめる幕の内弁当のような一冊。お気に入りの作家を見つけるための「試食」としても最適。
『余命3000文字』(村崎 羯諦)
タイトル通り、短くても密度が濃い。「文字数」を寿命とする設定など、ユニークな発想が光ります。スマホを見る時間を、少しだけ物語の世界へ投資してみませんか。
『変身』(フランツ・カフカ)
ある朝目覚めると、巨大な毒虫になっていた。シュールで不条理な物語ですが、家族の態度の変化など、人間の冷徹さを描いた傑作。
短編なのでサクッと読めますが、余韻は一生残ります。
『人間椅子』(江戸川 乱歩)
椅子の中に人間が入っていたら……。変態的ですが、その奇妙な愛と狂気に引き込まれます。江戸川乱歩の耽美で怪奇な世界への入り口として最適。
『走れメロス』(太宰 治)
親友との約束を守るために走る。シンプルですが、改めて読むとメロスの葛藤や、ラストの裸のオチなど、新たな発見があります。信じることの尊さを数分で再確認できる名作。
『銀河鉄道の夜』(宮沢 賢治)
「本当のさいわい」とは何か。ジョバンニとカムパネルラの銀河の旅。美しい幻想的な描写と、死の影。読むたびに違うメッセージを受け取れる、未完の傑作童話。
Low calmの最適解:どの形式で「時間」を使うべきか?
FP2級兼人事の視点から、これらの本を「どう読むか」の最適解を提示します。
- 紙(単行本/文庫): ◎(基本はこれ) 特に『思考の整理学』や『夜と霧』のような何度も読み返す本、または『十角館の殺人』のようにページを行き来したいミステリーは、物理的な「本」として所有し、本棚に投資してください。
- 電子書籍(Kindleなど): ◯(隙間時間・セール用) 『5分後に意外な結末』やコミックエッセイ、実用書はスマホでサクッと。FP的には、Kindle Unlimitedや日替わりセールで安く仕入れるのが賢い選択です。
Kindle Unlimitedで対象本を無料で読む - オーディオブック(Audibleなど): △(作品による) 『夢をかなえるゾウ』のような会話劇や、ビジネス書系は「聴く読書」と相性抜群。通勤時間が勉強時間に変わります。ただし、叙述トリック系ミステリーは混乱するので非推奨。Audibleの無料体験で「聴く読書」を試す
まとめ:あなたの「時間」を投資する価値はあるか
ここまで150冊を一気に紹介してきましたが、いかがでしたか?
私自身、難病で入院していた絶望の淵で、本の世界に救われました。 本は、たった数時間、数百円〜数千円で、他人の人生を追体験し、先人の知恵をインストールできる、「世界で最もコストパフォーマンスの高い自己投資」です。
もしあなたが今、何かに悩み、立ち止まっているなら、このリストの中から「ピン」ときた一冊を手に取ってみてください。 その一冊が、あなたの明日の仕事、人間関係、そして人生の時間を、少しだけ豊かにしてくれることを約束します。
まずは、気になったタイトルの「試し読み」だけでも、今すぐスマホでポチってみませんか? 行動した人だけが、景色を変えられます。
【最終案内】あなたの「時間」を豊かにする一冊
仕事に疲れたら: 『空飛ぶタイヤ』
泣いてスッキリしたいなら: 『君の膵臓をたべたい』
お金の不安を消すなら: 『三千円の使いかた』
衝撃を受けたいなら: 『ハサミ男』

